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脳血管障害後遺症として視覚障害を呈しながら、屋外活動の拡大や趣味活動の再開が達成された症例


70代女性、要支援1、夫との二人暮らし

疾患面:右頭頂葉皮質下出血

希望:趣味(お茶や朗読会)などの趣味を再開したい。一人で歩いて外出が出来るようになりたい。

右頭頂葉皮質下出血発症し、入院加療。2ヶ月後自宅退院。左半側空間無視や注意障害が残存。屋外歩行や趣味活動再開に不安があり、訪問リハビリ(週2回)が開始とある。

・ADLは自立。自宅内はフリーハンド歩行自立。

・退院日より調理や掃除など実施可能。インターホン利用の来客対応や玄関の出迎え可能。

・パソコン使用したメールの返信作業も行える。

・見えにくさの自覚があり、改善に向けた意欲がある。

・社交的で明るい性格

・病前の趣味活動を通じたコミュニティが広い。

・ご家族の協力的。

①左側の物への衝突を避けながら、屋内外を安全に移動でき、外出や趣味活動が再開できる。

②複数の課題でも混乱少なく、調理などの家事が継続的に行える。

①頸部体幹の回旋運動のぎこちなさ、作業後の腰背部の張り看や疲労感に対して、ストレッチポールを使用したリラクセーションエクササイズの実施、セルフストレッチの指導

②左半側空間無視による左への注意欠損の改善のために、上肢のリーチ動作を利用しながら左側への視野探索の促し、間違い探しなどトレーニング課題実施

③今後の外出を想定し、安全な移動が行えるために、杖での屋外歩行練習、物の運搬や移動の練習、歩行時の注意点についての指導、実際の外出場所への動線・移動の確認。

・会話しながらの歩行でも左側へ意識を向けられるようになり、広い場所での右寄り傾向や左側の物体との衝突場面が軽減した。

・夫付き添いでの受診や友人との外出も不安少なく出かけられるようになり、介入から約1ヶ月で、趣味活動の集まりへお一人で参加が出来るようになった。


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