骨折のギプス固定期間を経て、受傷前の生活様式へ回復された症例
- houriha9
- 4月10日
- 読了時間: 2分
90代女性、要介護2
疾患名:右大腿骨顆上骨折
既往:両側股関節人工骨頭置換術
内科疾患で入院中に受傷機転不明の右膝痛と主張出現。退院後立位困難となり、整形外科受診され、上記疾患診断。ギプス固定開始し、外来リハビリテーション利用を経て週2回の頻度で訪問リハビリテーション利用開始。
・もともと車椅子生活をされていた。
・排泄はご家族介助でポータブルトイレや洋式トイレ利用。
・入浴はヘルパー介助でのシャワー浴。
・受診などの外出はご家族が送迎支援。
・上肢筋力は維持されている。
・状態改善のモチベーションは高い。
・ご家族の協力体制が充分にある。
・疼痛の少ない動作方法の習得。
・ポータブルトイレへの移乗動作安定と、下衣操作含めたトイレ動作の自立。
・保清のため、ヘルパー介助でのシャワー浴継続。
・外出時の車の乗降が最低限の介助で円滑に行える。
①介入開始時~ギプス除去まで
骨折部の安静を最優先にシャワーキャリーの提案、自家用車乗降の介助指導、左下肢廃用予防の運動療法。
②ギプス除去~荷重開始まで
ギプスから装具へ変更。痛みのない範囲で可動域運動開始。骨折部への負担を評価しつつ適宜移乗動作などの評価。
③荷重開始後~
車椅子座位や立位での下肢荷重練習、ポジショニングを開始。体調など状況に合わせた移乗介助方法の指導や介護用ベッドなど環境調整。
介入当初は思うように動作が出来ず、ご本人ご家族ともに苦労されていた。車乗降介助の指導、練習行い、負担少なく外出が科野となった。荷重制限がある中でもシャワー浴の動作指導、環境調整行い、保清の機会を維持出来た。荷重制限期間から継続的に廃用予防の介入を継続したことで、トイレ動作の介助量増加することなく、自力でのトイレ利用に繋がった。
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