top of page

手指巧緻動作の改善が難しい症例に対する介入

houriha9

疾患名 脳梗塞

既往 右腱板断裂、右膝人工関節置換術後、頚椎症性神経根症

希望 右手でスプーンを持てるようになりたい。

脳梗塞発症し、4ヶ月間の入院加療を経て自宅退院。退院に合わせて週2回訪問リハビリテーション利用開始。

自宅内はフリーハンド歩行自立、屋外T杖歩行見守り。右同名半盲あり、行動範囲は狭小化。右手の機能としては感覚障害、運動失調あり食事での使用は困難。自助具箸使用し左手で摂取。

活動的で意欲あり。習慣的に自主トレーニングが行える。右同名半盲の自覚あり。

生活の中で右手の使用頻度が増える。右手でお茶碗んを支える等補助的な使用が出来る。

セルフストレッチが定着する。杖を使用し、自宅近隣の移動が出来る。

現状の右上肢機能を簡易上肢機能検査にて評価。感覚障害や運動失調の影響から右手での食事動作は今後も達成は難しいことをご本人と共有した。そのうえで目標の再設定を実施。食事場面で、右手でお茶碗を支えるなどの補助的な動作が行えるという点を新たな目標とした。

新たな目標に合わせて、右上肢機能練習(把持、保持、リーチ練習)、前腕、手関節の可動域練習、自主トレーニング指導(疲労感軽減のためのセルフストレッチ含めて)を実施。他介護保険サービス利用中にも行えるよう自主トレーニングチェック表をお渡しし、定着を図った。

食事時に右手でお茶碗を支える事、小鉢を持つことが出来るようになった。動作前の準備体操や疲労感に合わせたセルフケアとしてストレッチが行えるようになった。評価結果から今後の見通しを立てて、目標の修正とそこに向けた介入を実施したことで達成に繋がった。


最新記事

すべて表示

呼吸器疾患による体重減少に悩む症例

80代男性 要介護4 独居生活 疾患名:慢性閉塞性肺疾患 X年誤嚥性肺炎と診断され入院。酸素療法(流量1.5L)で症状なく歩行可能となり1カ月程度で退院。退院と同時に訪問看護と訪問リハビリテーションを導入。頻呼吸に伴い体重減少傾向。...

圧迫骨折後の自宅療養で体力低下が進行していた症例

70代女性 要介護1 日中独居 第12胸椎圧迫骨折受傷され、自宅療養。疼痛増悪あり、コルセット処方され自宅療養継続も痛みの改善が少なく、体力低下が進行。受傷後3か月経過したタイミングで訪問リハビリテーション利用開始。 歩行器歩行、シャワー浴は自立も、基本は安静にして生活して...

Comments


bottom of page