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左大腿骨頸部骨折後の生活再建アプローチ・公共交通機関利用を獲得した事例

更新日:2021年5月28日


80代女性。一軒家一人暮らし。近隣に息子夫婦在住で支援可能。自宅内は段差が多い。自宅周辺は閑静な住宅街。徒歩10分ほどの場所にバス停、駅がある。もともとは電車やバスを利用して買い物や体操教室、茶道教室に参加していた。

外出時に転倒。左大腿骨頸部骨折受傷され人工骨頭置換術施工。1ヶ月後、病院にてポータブルトイレでの排泄獲得。歩行器使用して歩行見守りレベルで退院された。身の回りの介助は息子夫婦の支援を受けて生活。人工骨頭置換術の為、脱臼する可能性あり。股関節の屈曲・内転・内旋が禁忌肢位とされた。退院直後から訪問リハを週2回の頻度で介入開始。

病院入院時は歩行器歩行を進めていたが自宅では段差も多く狭さもあり歩行器は使用できない状態であった。入浴は難しくシャワー浴で家族介助が必要だった。本人の希望は「なるべく家族の手を借りないで一人で生活したい。家事も元どおりにやって、バスや電車に乗って前みたいな生活に戻りたい」と希望が聞かれた。

金銭的余裕があることや家族の支援が得られること。術創部の疼痛緩和が図れており積極的なリハビリテーションの介入ができることが強みであった。

家事活動の再開、自宅での入浴動作の獲得、バスや電車を利用しての外出獲得を目標として設定した。

骨折した下肢への機能訓練を実施。徐々に立位での耐久時間が拡大し、調理活動獲得。また自宅内杖歩行の自立に伴い、荷物の運搬も可能になった。荷物の運搬が出来た事で洗濯を獲得。自宅での入浴希望があるが、通常の方法では股関節の脱臼リスクが高まるため、浴室へ住宅改修にて手すりの設置、浴槽内へ浴槽台を介護保険で導入した。屋外歩行能力拡大に伴い、公共交通機関利用練習を実施。電車利用は大きな問題はなさそうであったが、バス利用には課題がいくつかあった。バス乗車時の段差が大きいため実際のバスの写真を見ながらイメージトレーニング、自宅の大きな段差を利用して昇降練習を繰り返し実施した。その後、実際にバス乗車練習を実施して安全を確認した。

家事活動獲得。介助を受けず、自宅入浴を獲得。電車・バスを日常的に利用するようになり、教室に通ったり買い物が出来るようになった。

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