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脳塞栓症後、構音障害と嚥下障害が残存したが言語訓練と嚥下訓練により改善した事例


80代女性 要介護1 長男夫婦と同居

 疾患名:脳塞栓症

 希 望:話しやすくなりたい。トロミ付き水分ではなく、普通の水が飲みたい

 X年5月 自宅にて呂律不良と嚥下困難感出現し翌日入院。大きなADL低下はなく約1週間後に自宅退院となる。構音障害と嚥下機能の低下が残存、週1回のST訪問リハビリ開始となる。

 ・食事は自立も時折ムセあり。水分トロミ使用(フレンチドレッシング状の薄いとろみ)

 ・自宅内の移動や杖を使用、屋外はシルバーカー使用し歩行可能

 ・起居動作やトイレ動作自立、更衣や整容は時折一部介助を要する

 ・入浴は週2回のデイサービス利用時

 ・ご家族の支援がしっかり受けられる、自主練習実施に対しての協力も得られる

 ・良くなりたい、頑張るといった前向きな気持ちがある

 ・お話好き

 ①話やすさのが改善され、ご家族やデイサービスの仲間と楽しく会話をすることができる

 ②普通の水分を安全に美味しく飲めるようになる

 ③食事の際のムセが減る

 ・発話明瞭度の改善:口腔運動、苦手な音の構音練習(プリント)、文章音読、自由

           会話、自主トレ指導

 ・嚥下機能の改善:頭頚部ストレッチ、咳嗽練習、舌の筋力トレーニング

     (ペコぱんだの導入)、適宜嚥下評価、ムセにくい食べ方の指導、自主トレ指導

 現在は言葉がはっきりし(明瞭度の向上)、マスク着用下でも聞き取れるまでになり、相手からの聞き返しも軽減している。

 舌の筋力トレーニングを集中的に実施し、舌圧が向上。飲み込むスピードもやや速くなり、食事のムセが少なくなった。また、咳をする力(咳嗽力)も維持ができ、ムセた際もしっかりと強い咳ができることで誤嚥予防となっている。

 水分のトロミも外すことができ、普通水分を飲めるようになった。


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